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今回は、さくさく読める「口を鍛える重要性」が分かる本のご紹介です。噛むことが大事とは言いますが、なぜ大事なのか書いてあります。
くちびるを鍛える
哺乳類だけがもつくちびる。母乳を吸うために進化した器官と言われます。あかちゃんは、いろいろなものを唇でふれたり、舌で舐めたり、口の中に入れて認識しています。動物でいうひげのように敏感で、脳の反応も大きいです。
カナダの神経生理学者ペンフィールドが実験をもとにホムンクルスという図をかいています。検索していただき見るとわかるように、知覚神経がくちびるや舌に集中していることが分かります。唇や舌を鍛えることが脳への刺激を送ることになります。
口はさまざまな入り口になります。いつも口をあけっぱなしにしている子どもは鼻呼吸でなく口呼吸をしている可能性があります。空気といっしょに吸い込んだ細菌やウイルスが繁殖しやすくなったり、汚染された空気をそのまま灰にお売ることになります。空気は鼻を通ることによってきれいになるので「天然のマスク」と表現されることもありますね。
さらに口呼吸は虫歯や歯肉炎になりやすくなります。鼻炎や副鼻腔炎になると口呼吸にならざるをえないので早めの治療が必要です。
実は哺乳瓶の吸い口も大切で、市販のものはやわらかくて苦労せずに飲めるようになっているので、吸い口のあなが小さいものにするなどくちびるを鍛えられるものを選びます。
咀嚼(噛む)は学習し習得するもの
こちらはご存じない方が多いのではないでしょうか。ただ噛むと言っても複雑な流れが一瞬のうちに行われています。口の中の食べ物の状態を読み取り。それにあった噛み方を口の筋肉へ脳が伝え、噛み方を変えて行きます。これがたえまなく瞬時におこなわれているのです 。そして、唾液で飲みこみやすいかたまりがつくられ、食道に送られます。
この一連の流れを「咀嚼」といいますが、自然におこなわれているようですが生まれ備わっているわけではなく成長にともない習得していっています。
飲み込むという動作は胎児の時から始まっており、乳歯の生えそろう2~3歳までに咀嚼システムの基本が出来上がります。歯の有無にかかわらず、歯肉ででもよく噛んで食べる習慣を身に着ける工夫が大切です。
その他、きになる歯磨きのこともしっかりかかれています。専門的な内容をわかりやすく書いてありますので、興味のあるかたは是非図書館などで借りて読んでみてください。