イギリス発!ピューレにしない離乳食(Baby-led weaning)について@Baby Centre

Hi there,

イギリス発の離乳食の存在を知ったのはかれこれ数年前です。最初知ったときは、英語で読むのはハードルが高いなと思いました。しかし、良い英語の勉強にもなり一石二鳥です♪BLW(Baby Led Weaning)について読んでみようと思います。

(2019年翻訳版がでてます。)

Baby Led Weaningとは/What is baby-led weaning?

Baby led weaning(以下;BLW)とは、裏ごししたピューレやスプーンで与えることを忘れて、単純に赤ちゃん自身に食べさせるものです。

6カ月からはじめます。

多くの親御さんはBLWについて考えずに従います。これは2人以降の子供の場合に多いです。赤ちゃんたちは年上の兄弟を真似るのが大好きです。彼らはしばしば他の子のお皿から食べ物を奪おうとし、上の兄弟がしているように自分で食べようとします。

どうやって始めるのか/How do I get BLW started?

あなたがBLWを試したいのであれば、月齢に応じたフィンガーフードの中から与えましょう。試すのに最適なのは、家族の食事中です。食事に参加する良い方法です。

一番簡単なフィンガーフードはフライドポテト(拍子切り)や元々掴みやすい調理済みのブロッコリーの房などです。

これは、赤ちゃんの初めて試す離乳食になるからです。まだ細かい手先の動きは発達していないでしょう。この動きが親指と人差し指の間で食べ物を摘みあげれるようにします。

始めてから2,3カ月のうちに発達します。しかし今は食べ物を手のひらで握りしめるでしょう。はじめは食べ物でただ遊ぶかもしれません。手のひらで食べ物のかけらをつかみ、しゃぶるかもしれません。母乳や粉ミルクは続けます。赤ちゃんが次第に固形のものを食べれるようになれば、授乳回数を減らし始めます。

BLWによるメリットとは/What are the benefits of BLW?

BLWは赤ちゃんに自分自身で食べ物を探る機会を与えます。離乳食の初期から様々な食べ物の触感を処理できるようになることを意味します。BLWを試している両親はだんだん恩恵に夢中になります。彼らは、赤ちゃんが離乳食を始める不安を取り除いてくれて何でもどんなものでも食べれるようになるだろうと言います。

しかし、BLWの事例証拠はたくさんありますが、正式な研究はあまり行われていません。しかしながら、ある研究では離乳食の初期から自分で食べるようにされている赤ちゃんのほうが、家族との食事の時間に参加し、食べ物を幅広く家族と同じものを食べる傾向があることがわかっています。

他の研究ではBLWが赤ちゃんに小児肥満を予防することのできる健康的な食事を選ぶのを促すことがわかっています。

赤ちゃんの準備ができているかぎり、かみかみするための柔らかい食べ物の固まりをあげることが重要です。

10カ月以降に塊を与えられた赤ちゃんは、食べ物を拒絶する傾向があります。成長したときに新しい触感や味を試したがらないかもしれません。BLWは離乳食の準備時間を短縮するでしょう。ピューレをつくる必要もないのです。

BLWの欠点とは/Are there any downsides to BLW?

また、食べ物の無駄がたくさん生じます。BLWの熱烈なファンでさえ、その過程はとても汚れるといいます。

ほとんどの赤ちゃんの食べ物が床に落ちることになったら、食べ物から摂れる栄養素の数が制限されるかもしれません。

赤ちゃんたちはよく加熱された(鉄分がとれる)

肉のようなフィンガーフードを噛むのが難しいかもしれません。6カ月から赤ちゃんは、母乳だけでは足りないので必要な鉄分を食べ物から摂り始めます。ピューレやよく潰してある食べ物は、液体と固形のよい架け橋になります。スプーンで与えるなら、赤ちゃんがどのくらい食べるのか見えやすいでしょう。6カ月までは、赤ちゃんは吸い取るのではなく上唇をつかって食べ物をスプーンから食べることができます。8カ月までには、食べ物を噛んで飲み込むことができるでしょう。一般的には、よく潰したものやピューレを初期に与えると言われています。保健省(The Department of Health)やヨーロッパ連合(EU)、世界保健機関(WHO)などもです。栄養士もまた、どろどろしたものを含む様々な食感を赤ちゃんに与えるのは大事であると考える傾向にあります。

BLWで窒息することはないのか/Won’t my baby choke if we try BLW?

食べ物を丸ごと食べようとすれば、窒息や吐くことを心配するのは無理もないでしょう。BLWの支援者は、赤ちゃんがまっすぐ座ることができていれば問題ないでしょうと主張しています。赤ちゃんがにぎって自分で食べる量を調節でき、準備ができたとき口の奥に動かせるという事実が、窒息リスクを最小であることを意味します。

もちろん食事中は赤ちゃんから目を離さないということを念頭に置いておきます。柔らかい食べ物を与え、大きくなるまでは生のリンゴのような硬いものを避けることは重要です。いかなるタイプの離乳食をあげていても、赤ちゃんの喉になにかが詰まったときの可能性にどう対処するべきなのか学ぶことは大切です。

(引用;Baby Centreからの事例集)

BLWをしないほうが良い理由があるか/Are there any reasons why I shouldn’t try BLW?

保健師や主治医に相談してみましょう。

  • 家族にアレルギー、消化問題、食物不耐性がある場合。
  • 赤ちゃんによく噛めなかったり食べ物をつまむのが
  • 上手くなかったり、口に持って行くのが難しい場合。
  • 低体重で生まれた場合。

日本での離乳食の概念はだんだん変わってきています。昭和のころ(私の幼少時)は果汁からスタートというのが主流でした。数年前までは、粒のないピューレ状から与えるのが主流でしたが2019年の離乳食ガイドラインの改定により初期からやや粒が残ったものを与えるというものに変わっています。

LOVE
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イギリスではBLWという、最初から潰していないものを与えるという斬新なやり方があります。初めから硬さに注意は必要なものの全く潰していない固形物を試すというのは驚きます。イギリスでBLWを試したシングルマザーと少し生活しましたが息子さんは野菜大好きのベジタリアンでした。最近出産されたイギリス人の友人の姪っ子はBLWとピューレをスプーンで与えるアレンジをしていたので、それぞれ付き合い方を選んでいるようです。

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