Hi there,
先ほど食事をしていたらなぜだか思い出したのでつらつらと失礼します。
もう聞き飽きました、「栄養士なのに好き嫌いをしてはいけない」「栄養士なのに好き嫌いが多いね」などと、管理栄養士を目指し始めてから言われたり感じます。
そこでいつも思うのですが、管理栄養士を目指す前までに好き嫌いはだいたい確立されていて、なぜ管理栄養士なると決めたら好き嫌いがあったらあーだこーだと思われるのでしょう。
食生活にまで監視の目があるような気がしています。ということで、プライベートと職業が切り離せないと感じます。知っているのと実践するのは違います。←こういうことってありませんか?(笑)
さて、あーだこーだいう私も好き嫌いの多さには悩まされてきました。
学校給食では居残り組(食べ終わるまで掃除であろうがなんであろうが食事とともに教室のすみに残される。)常習犯。昼の時間が苦痛で苦痛で仕方ありませんでした。食べるものがないからです。
管理栄養士の学習内容は幅広く、全て浅く広くだったので少ししか習っていない成長期栄養で、子供のころの食生活に原因が多いことが分かりました。なぜ私はこんなに好き嫌いが多かったのか。原因を考えました。
経験がない
圧倒的に食べたことのある食品が少なかったことに気が付きました。幼稚園ではお弁当でした。キュウリの薄切りですら遠いゴミ箱に捨てていた記憶があります。(笑)
母は、不器用を擬人化したような一生懸命空回りするタイプの人で、私が好むものをひたすらせっせと弁当に入れてくれていました。ほぼ、卵サンドでした。(のちに卵サンドの食べ過ぎで嫌いになります。)野菜はいっさい食べず、食べなさいと口で言われても食べずに済んでいました。
食べたがる食品が少ないのと、母の料理のレパートリーの少なさとで小学校の学校給食で初めて食べる食品を受け付けませんでした。もともと味や食感に敏感だったと思います。
見た目でもOKかNGか敏感でした。
極端な話、国や地域が違って、私たちが普段から食べないものには抵抗があると思います。例えば、虫とかカエルとか、ヤギ一頭丸ごととか。でも、昔から食べていればなんともないと思います。小さいころから慣れ親しんでいれば当たり前に食べられると思います。
嫌な経験がある
実は離乳食から、物心ついてない頃から食べなれているものには抵抗が少ないのです。
学校給食で、初めて食べたぶにぶにした苦いレバー、くさい麦ごはん、お腹の中からうじゃうじゃ卵が出てくるししゃも、中から緑の臓物がでてくる牡蠣、シャリっと辛い生玉ねぎなど結構鮮明に、最初から受け付けなかったことを覚えています。(改めて文字にすると変ですね)
転校したてで不安定な頃に、担任の先生に生玉ねぎを無理強いされ吐いたのを今でも覚えています。今思えばあれから生玉ねぎを受け付けなくなりました。(先生も一生懸命だったんだと思いますけど)
今でも、飲み込むことはできますが、おいしいとは思えないのです。
アトピーだった(アレルギー体質)
記憶がさだかではありませんが、幼児の頃はアトピー体質だったようです。アレルギーだったとは聞いていませんが、食べ物に反応していた可能性はあります。よく耳が切れていました。
食欲がなかった・食べ物に困らなかった
母は、わりとなんでもリクエストに応えてくれていたと思います。もしくは、一度好きといったら嫌いになるまで出し続けるというワンパターンでもありました。好きなときに何かしら好きなだけ食べれていたので、食べたくない食事を無理に食べなくてもよかったのも一因かと思います。
昔の職場の上司の小学生の細身な娘さん。相当な偏食で給食には一切手を付けないようです。野菜は一切食べないそう。そこで「何を食べて生活してるんですか?おなかすくんじゃないですか?」と聞いてみたら、「家に帰ってすぐお菓子を食べている」と言っていました。学校給食をスキップしても家に食べたいものがあるということです。だよね~と納得しました。(笑)
孤食だった
学校給食に苦しんだ小学生時代ですが、よく母が不在で電子レンジでチンしたご飯も食べていたような気がします。当時あまりまだ冷凍食品が豊富ではありませんでしたが。一人で食べると、もちろん誰にもなにも言われません。みんなの前で食事をするとき、食事を選り好みすることで白い目で見られて初めて居心地の悪さを感じるのです。大人の評価もよく「好き嫌いがなくて偉いね」というと思いますが、なんでも食べさせてくれた親に感謝ですね。
さてさて。自虐かなとおもいますが、お恥ずかしながらすべて赤裸々な事実です。周りの環境と自分との差は何かと客観視し続けて、「幼少期の食体験」がいかに重要かということを知らされるのでした。そういう意味でも食に興味があり、栄養士の道に進むことになったのですが。

ちなみに妹は保育園に通ってお弁当ではなく給食でした。シイタケは嫌いですが私より好き嫌いがかなり少ないのです。給食で幼少期からの食体験の賜物!!!
なので、どうか職業で、その人の生きてきた道や生活まで否定しないでください。私は私なりになんでこんなに好き嫌いが多いんだろうと思い悩み恥ずかしい思いもしたし言葉に傷ついてきました。食べられるものが少ないだけでなんで冷ややかな目で見られるんだろう・・・・いや、私もそういう経験がなければ、栄養士なのに好き嫌いあるの?と思っていたと思いますけど。(笑)